2017年6月17日土曜日

あの日から

 あの日以来、誤解を受けるといけないので野鳥の会を脱退した。趣味のカメラも持ち歩かなくなった。あの日以来。
 そういえばこんな噂話がある。近頃のニュースは『日本人はこんなにすごい!』というニュースばかりだから、こんなニュースは噂話でしか知ることができない。

 それはこうだ。奈良県の北部には航空自衛隊の基地がある。おっと、これも近頃は地図から消えているらしいが。
 ここへ向かっていたヘリに何らかのトラブルが起き、近くの平城宮祉に不時着したいと言ったそうだ。しかし、『国』の特別史跡は駄目だという官邸の圧力で、はるか南方の奈良『県立』橿原公苑に変更され、結局トラブルが拡大して多数の犠牲者が出たらしい。

 なぜこれが報道されないかは想像がつくだろう。診療によって事実を知った県立病院の医師が「公務員の守秘義務」とかでしょっ引かれたのは公然の秘密だ。
 あの衝撃音と尋常でない炎は多くの市民が目撃したはずだが、誰もが誰かが言ってくれるだろうと言いあって自分の口には蓋をしている。あの日からこっちはこれが日常の風景になっている。

 そういうこともあってか、Y新聞などは近頃、「奈良公園周辺の表示に簡体字やハングルが多すぎて見苦しい」とか「鹿までも”ダメ!”と言っても言うことをきかないが”无用!(ウーヨー)”というと従うようになった」とか「アジア人観光客と親しみ過ぎた奈良県民の意識は歪んでいる!」という印象操作を盛んに流している。

 となると素直な子どもたちだけが証人になるが、文科副大臣の指示で各学校でも子どもたちに、疑問に思ったことは親に聞くのでなく文科副大臣に尋ねるよう徹底されている。
 「事実を知りたいね!」とメールに書いた何人かの父兄も事情聴取を受けたと聞く。
 川柳の会も解散したらしい。
 私もブログを自粛しなければ・・・。

 ・・・というところで目が覚めた。

 なぜこの記事のラベルが「歴史入門」かって・・・。

    苔の庭四つ五つの沙羅の花

2 件のコメント:

  1. 願ってもいない事が目の前で起こる、こんな「白昼夢」は見たくないのですが、「うやむや」と「忖度」に慣らされてはいけないと言い聞かせる毎日です。

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  2.  白昼夢まさに白昼夢です。
     テレビで沖縄の高校生たちが「戦争を知っている方々が亡くなっていく中で私たちが沖縄戦を語り継いでいきたい」と語っていたのには感動しました。
     本土の大人も、父親世代から聞いたり知ったりしたことを意識的に語る必要がないでしょうか。
     「目前の課題を歴史の目で検証する」という常識を広めることが大事なような気がします。
     松本人志氏が「テロ防止のためには共謀罪による冤罪もやむを得ない」と言いましたが、それに対して小室等氏が「その考えは本土防衛のために沖縄県民15万人の犠牲もやむを得なかったという考えだ」と批判しているのは的を射ています。
     週刊誌の広告の話ですが、テレビを席巻している吉本のタレントのほとんどの者たちは松本人志氏に逆らえないと政権批判の発言を自粛しているそうです。白昼夢です。

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