2017年2月5日日曜日

山羊と戯る

右から粟、大麦、小麦、稗、古代米、黍
   土曜日は原則としてイクジイ、イクバアから解放される。
 なので2月4日、天気も良いので掃除や買い物は明日に廻して少し骨休めをしようということになった。
 妻はテレビで見たとか言って、奈良の山中に地野菜のレストランがある筈だから私に探せといった。
 ネットですぐに「清澄の里 粟」は見つかったが、前日までの完全予約制という。
 で、ダメモトで電話をしたらキャンセルが出たので対応可能だった。
 場所は奈良市といっても天理市との境界に近い高樋町・・正暦寺や弘仁寺に近い丘の上だった。
 料理は珍しい地野菜のオンパレードで、他の席ではSNS用か盛んにスマホで撮影していた。

 壁には五穀が吊り下げられていたが、いざその名前を言えと言われても、堺の「海よりの街中」で育った私には難しすぎる。
 店のオーナーに「これが粟、これが稗」などと教えてもらったが、私が何回も頓珍漢な質問を繰り返すのであきれ果てられた。
 「黍(きび)=唐黍・唐もろこし」ではなかったことをこの歳になって正確には初めて知った。
 先人たちが、粟、稗、黍などの籾摺りをどのようにしていたのかは今も知らない。現代は改良した精米機で行っていると聞いた。

   食事をしているとテラスに山羊が来た。仔山羊は生後一週間らしい。
 親山羊は引き戸を上手く開けて覗くが、本格的には入ってこない。犬並みの知恵がある。
 小さい子が喜んでなでたりしていたが、我々も内心では子ども以上に楽しんで、山羊を囲んで夫婦で写真を撮ったりした。
 ささやかな週末だった。

   立春(たつはる)や山羊と戯れ五穀食ふ
 

6 件のコメント:

  1.  長谷やんのブログを見て、少し度が過ぎているので近所の人にもあまり話していませんが、それは嫁さんと休みの日にランチに行っていることです。下の子供が県外の大学に行き、親の介護の息抜きと理由をつけて、毎週用事のないときはランチに行っていました。両親が亡くなった後も、いやその時以上にランチに行っています。最初は県内でしたが、その後は高速道路も利用し、エリアは四国全体になっています。時には倉敷などのエリア外に行くときもあります。パターンは嫁さんがパソコンで調べて予約し、私がひたすら運転します。そのせいもあり車の走行距離が、8年で22万6千キロを超えています。地球6周目に入りました。注文する料理は、長谷やんのブログに出ている野菜系が殆どです。千円のランチに3千円の高速代とガソリンを使って・・・よく考えれば考えなくても馬鹿なことですが、趣味と思って楽しんでいます。

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  2.  バラやんのほのぼのとしたコメントありがとうございます。生活にはメリハリが大事・・と言って楽しむことも大切なことだと思います。22万6千㌔には脱帽です。

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  3. 運転免許を取らなかったことが今更ながら悔しいというか、モータリゼーション(古い言い方ですが)の現代社会に文句を言い続けています。最たるものは道の駅です。車がないと行けません、地産の旨そうな野菜がテレビなどで紹介される度に指をくわえて眺めているだけです。日本の流通はどうなっているんや!

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  4.  モータリゼーションがバスを疲弊させた一因でしょうが、公共交通とりわけバスを単なる収支(経営)の観点だけで斬り捨てていくといわゆる交通弱者はおいてけぼりになりますね。
     それに、マイカーで出かけると一杯飲むことができませんから、バスの充実を交通権として要求することも意味があるように思います。

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  5.  今日は「春祈祷」といって、高知の田舎の私の地方では、中々大きなお祭りです。当然私も参加して大いに初春の神事を行わさせていただきました。「ハルギトウ」と言って今年の家内安全、商売繁盛、などをお祈りする全国どこにでもある神事です。しかし、今年のバラやん家にとっては、非常に「大切な春祈祷」になりました。それは、次男がやっと2月3日の節分の日に東京の彼女と婚約届を東京の世田谷区役所に提出し、結婚が決まったことです。これでやっとのびのび誰の目を気にすることなく、ランチにいけます。

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  6.  ご次男のご結婚おめでとうございます。四季の初めに相応しいお祝い事ですね。
     ところで「春祈祷」ですが、私はその行事を知りません。これまで全く触れることのなかった行事です。きっと春の初めに向こう一年間の家内安全、商売繁盛をお祈りするというのですから、最も素朴な行事なのでしょうね。これからも土佐の行事を教えてください。

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