2017年1月11日水曜日

シロハラ

   シロハラは大型のツグミ類で、ガイドブックでは「体長が24センチ」と書かれている。私の感覚でも異存はない。
 野の鳥としては大きい方かもしれない。(キジなどを除いて)

 この鳥を撮影に出かけた時には目よりも耳を優先させると、落ち葉の下のミミズなどを探す ガサッ、ゴソッ という音で見つけることができる。
 クチバシで落葉をひっくり返す音だ。

 飛び立つときなどにキョキョキョキョと鳴くから、キェッというツグミとは違うことが解る。

 暗い林の中を好み明るい芝生のようなところには出てこないので、撮影はあまり簡単ではないが、それほど難しくもない。
 
 夏には大陸に渡っていくから、食べられてしまわないかと心配するが、そんなことをいうと冬鳥は皆そうだろう。
 実際には、一羽一羽捕って食べられるよりも、ゴルフ場の農薬・殺虫剤などの方が桁違いにダメージを与えているのではないだろうか。
 虫や鳥の様子を見て人間社会の未来を想像するのが大切ではないか。
 「都市の品格」という言葉があるが、野鳥の数はそのバロメーターだと思う。
 冬鳥は日本のほか、韓国、北朝鮮、中国、ロシアを見聞してきたはずだから、率直な感想を聞きたいものだ。

    冬鳥や汝が眼球の見たは何

1 件のコメント:

  1.  ロンドンの公園の雀は人の手の餌を啄ばむが、それは日本の雀と微妙に種類が違うからで、日本の雀は決して人になつかないと書いてある本は多い。
     しかし、日比谷公園松本楼のテラスで食事をするとテーブルの端に雀が来て、指先のご飯も食べる。
     やはり「都市格」ではないのだろうか。

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