2017年1月1日日曜日

新春

   暦が一つ回って新年である。
   さて、国立天文台は国の機関であり、国の暦は太陽暦だけである。つまり、旧暦というものは日本のこの世に存在していない、・・こととなっている。
 という下で旧暦に関する質問にどう答えるかという涙ぐましい奮戦記が長沢工著「はい、こちら国立天文台」に綴られている。

 てなことを書いたのも、これから冬本番を迎える1月1日の賀状に「新春」という文字が飛び交う可笑しさを思いながらこの記事を書いているからで、故に、本日のタイトルも「新春」にした。

 ただ、お正月は厳冬とはいうものの「春遠からじ」という季節であることもまた間違いない。
 庭の蕗の薹もそれを教えてくれている。
 西口親雄著「ブナの森を楽しむ」には「およそ野草は原則として毒草」とあるが、同時に「毒と薬は紙ひとえ」とも書かれている。

 新潟県では「バッケ花が咲くと熊が出る」と言われているらしい。バッケ花とは蕗の薹のことであり、その意味は「熊が冬ごもりから出て来る時だから気を付けろ」ということで、この種の諺を称して「自然暦」という。
 読んだ本は忘れてしまったが、冬ごもりから起き出してきた熊は蕗の薹を大量に食べると読んだことがある。
 そして、冬眠中に体内に溜まった毒素をデドックスするのだと。
 つまり蕗の薹は熊の便秘薬らしい。

 で、ご推察のとおり、昨年自公維が強行した毒素の数々を蕗の薹の写真でデドックスしていただこうとして、元日にこの記事を書いた。
 お読みいただいた皆様方にとりまして、今年が平穏な一年となりますように・・・。

    厳寒に夢膨らます蕗の薹

 たいしたことはしないが、玄関の注連縄とともに門柱に松の枝を一本結わえている。シンプルな門松である。
 門松は歳神さまの依代だから、これがなければ良い年を運び込んでもらえない。
 ちょっとカッコよく門松を立てられたから、読者の皆様にも好い年がやってくるに相違ない。

2 件のコメント:

  1.  朝一番にホームに行き、お部屋の皆さんとビールやノンアルで乾杯しました。
     義母の飲みっぷりがいいのでみんなに感心されました。
     私が 〽年の初めのためしとて~松竹ひっくり返して大騒ぎ~と歌うと若いスタッフに「昔はお正月に松茸を食べたんですか?」と尋ねられました。

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  2.  「一月一日(ついたち)」の歌は若い人たちには死語辞典に入ったのでしょうか。
     〽 松竹ひっくり返して大騒ぎ あとの始末は 誰がする ・・って替え歌で歌いましたよね。

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