2016年11月29日火曜日

吊るし柿

 何日か前に渋柿を買ってきて「寒風が来るまでは」とそのままにしてあったが、21日にNHKの「あさイチ」が能登のころ柿づくりを紹介した。
 で、「そろそろわが家も作業をしたら」と妻に尻を叩かれた。
 テレビでは、独特の皮むき器(ヘタ取り器と言っていた)がとり上げられていたが、なかなか個性的なカーブのピーラーだった。
 もちろんわが家にそんなものはない。
 そこで、セラミック包丁で挑んでみたが上手くいかず、けっきょく鉄の包丁で皮むきをしたところ、真っ黒になってしまった。
 柿渋(カキタンニン)と鉄が反応(鉄媒染)したのだが、こんなに見事に反応するとは知らなかった。
 今までは妻が剥いていてくれていたし、今回は妻の外出中に作ったものでこうなった。
 少し熟しかけのものもあったから、上手くできるかどうかは分からないが、少なくとも晩秋から初冬の景色にはなった。
 吊るし柿は小春日和では上手くいかない。





      寒太郎歌う空に吊るし柿

      つむじ風落葉はみんなわが門(かど)
 
 「寒太郎」は「〽北風小僧の寒太郎」。
 季語は「吊るし柿」と「落葉」。
 「つむじ風」が夏の季語なんて無視してはいけないか?

2 件のコメント:

  1. 今年はマンションの改装工事があっていつもの黒柿(自分で勝手に商品化している)がつくれませんでした。私は皮むきは台所の普通のピラーを使っています。表面が乾き張ったらこまめに手で揉んでやります。

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  2.  ひげ親父さん、ご助言ありがとうございます。できたらおすそ分けといきたいところですが、ほとんどは義母に食べてもらおうと思っています。
     小さい頃に実家で作っていたそうで、子どもたち兄弟は木に登ったりしてそれを盗んで食べたそうです。そういう話をするときの義母の顔は楽しそうです。

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