2016年8月3日水曜日

殉職者が出そうな予感

 3日に行われる内閣改造で、稲田朋美・現自民党政調会長の防衛相起用が確実となった。
 安倍改造内閣の目玉と言われている。人材難などではなく安倍首相の固い意思を感じる。

 稲田氏といえば、自民党きっての極右議員。しかも、“命を捨てて国を守れ”と繰り返し口にしてきた人物だ。

 「国民の一人ひとり、みなさん方一人ひとりが、自分の国は自分で守る。そして自分の国を守るためには、血を流す覚悟をしなければならないのです!」(講演会での発言)

 「靖国神社というのは不戦の誓いをするところではなくて、『祖国に何かあれば後に続きます』と誓うところでないといけないんです」(「WiLL20069月号/ワック)

 「祖国のために命を捧げても、尊敬も感謝もされない国にモラルもないし、安全保障もあるわけがない。そんな国をこれから誰が命を懸けて守るんですか」(「致知」20127月号/致知出版社)
・・・・と公言もしてきている。

 戦争法案が議論されていた頃、「まさかほんとうに戦闘行為を始めはすまい」という人もいたが、この人事が安倍戦争法の正体だろう。

 言霊など信じないからはっきり言うが、稲田新大臣は安全地帯への「転戦」を認めないから遠からず自衛隊員に殉職者が出ることだろう。
 もっとはっきり言えば、安倍にしろ稲田にせよ、殉職者を出したいのだと私は推測する。
 そのことで憲法改正の機運はある種の熱狂に変化するだろうと彼らは熱望している。
 そう言うのをショックドクトリンという。

 「憲法の改正は必要ないが景気のために自民党に投票した」方々や、「とりあえず新しいことをやってくれそうだからとお維に投票した」方々も、もう一度冷静に考え直してもらいたい。

 相模原でひどい事件があったが、犯人は安倍サイトの右翼ツイッターの一人だった。
 同じような優性思想と「医療費が無駄」という観点から曽野綾子が野田聖子議員を批難していた。
 子どもが障害者である野田聖子議員(自民党)が、現状の広い意味でのこういうヘイトスピーチ的政治状況を悲しんで「このままではこの子を残して親は死ねない」と発言しているが、同じような文脈で、子や孫を持つ大人は、稲田大臣の戦争法下で子や孫を残して先に死ねない気持ちになっていくだろう。

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